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~40男のデジタル奮闘記 第2話~いまさら聞けないSNSって何?編

~40男のデジタル奮闘記~ VOL.2

いまさらながらデジタル

第2話:いまさらながらSNS(1)

DMC部の人達

image1井之頭 結(イノガシラ ムスブ) 45歳 営業一筋、初めてWEBセクションに。

image2駒場 東(コマバ アズマ) 35歳 実直なアニキ肌。WEB系の能力高し。

image3吉祥寺 円(キッショージ マドカ)31歳 クールビューティー。WEBもOK!

image4神泉 豊(カミイズミ ユタカ)25歳 平成生まれのデジタルネイティブ世代。

image5渋谷 洋子(シブタニ ヨウコ) 23歳 帰国子女デジタルネイティブ。日本語苦手。

井之頭部長の同期

image6池尻 博(イケジリ ヒロシ)井之頭の同期。営業部長だがWEBの知識もOK。

新しいセクションDMC(デジタルマーケティングコミュニケーションン)部が京王社に設立されてから一カ月近くが過ぎようとしていた。
社内外への挨拶回り等で時間は過ぎ、具体的なビジネスに携われないことに焦りを感じたが、全く新しい領域ということもありメンバー皆も少し躊躇していた。
井之頭としてはほとんど初顔合わせのメンバーであったが、なんとかセクションの体を作り、そして何かに怯えるようにゆっくりと新しい環境でのミーティングは始まった。

「おはよう。」
「(部員)おはようございます。」

井之頭は部の立ち上げが発表になって早々、キーとなるであろう駒場と吉祥寺円には話をしたが、他の部員、若い二人とはなかなかうまく意思疎通ができないでいた。
そもそもこんな若い世代と何を会話していいのか、一番年下の渋谷(しぶたに)洋子(ようこ)に至っては平成生まれだ。共通の話題もなく、無理に接点を見つけようとするとなぜか卑屈な感じになってしまう。
「神泉(かみいずみ)と渋谷(しぶたに)さんはどう?慣れた?」

自分が一番慣れていなかったが、若い二人との距離感を測るように声をかけてみる。
そもそもこの若い世代はマス4媒体(TV・新聞・雑誌・ラジオ)への接触が少ない。

「慣れた?・・・ええ、なんとか。」

神泉(かみいずみ) 豊(ゆたか)が爽やかな笑顔で答える。ややセミロングの茶髪が今風だ。
しかし会話が続かない。その場の空気がおかしくなりかけて助けを求めるように話し相手を渋谷(しぶたに)洋子(ようこ)に変える。

「渋谷さんは、どう?」
「うーん、おそらく。」

大きな瞳で真っ直ぐ井之頭を見つめながら渋谷(しぶたに) 洋子(ようこ)が答える。
海外生活の期間が長かったせいか、彼女の日本語の使い方は少し不思議だ。

「おそらく?...メイビー?」
「yes!フフフ」

洋子の顔が笑顔でパァッと明るくなった。
まるでアイドルのような大きな瞳をくりくりとさせてにっこりとほほ笑む。
しかし会話が続かない・・・。
井之頭は長い営業経験の中で、様々なクライアントに対し様々なシチュエーションで会話をつくっていくことには自信があったが、なぜかこの世代とは会話が続かない。
一昔前は老若男女問わず、昨夜のテレビ番組の話とか、今日の新聞一面の話とか共通の話題には事欠かなかったはずだが、ここ最近それが無くなってきているように感じていた。

「で、どうしようか?挨拶回りばかりしてて、デジタルの仕事ってしてないよね。」
とにかく共通の話題として仕事の話をふってみる。

「デジタルの仕事ってなんですか?部長は何をイメージしてます?」
駒場が意地悪に人を試すような口調で返してくる。
「そ、それはネットの広告の・・バナーとか、いろいろあるだろうよ」
井之頭が駒場のセリフにムッとして、それがあからさまに態度に現れる。
必死に話題作りをしようとしているのに台無しにする。

「でも、ネットの広告枠とかって、いまネット専業とかも含めて競合が増えてますよね?」
横で聞いていた円が割って入る。
「もっとクライアントのニーズに応えるような企画を、ウチならではのモノを考えた方がいいかと思います。ウチの強みを出せれば価格競争とかの不毛な競合を避けれるかなって。」

円が話題に乗ってきてくれて少し安心する。しかし円の言うことは一理あるが、長年の前線での経験がある井之頭には`ウチならではのモノ‘が少し絵空事のように感じた。

「でも、どうやって`ウチならではのモノ‘なんて考えだすの?」
「そんなウルトラCみたいなモノ、簡単に生み出せるわけないじゃないですか」
井之頭の疑問に沿うように部員から声が上がった。
しかし、円は怯むことなく少し笑みを浮かべながら返す。
「別に特別なことしなくていいんですよ。井之頭部長ウチの社の企業理念の一番大切なのってなんでしたっけ?」
円がいたずらっぽく聞く。

「え、えーと...クライアントファースト?」
「ふふ、そうですよねぇ。じゃあ駒場さんデジタルのクライアントファーストって?」
突然話を振られた駒場が戸惑いながら答えを見つくろう間に井之頭が怪訝そうに尋ねる。
「確かに。でも何するんだデジタルでクライアントファーストって?」

円が答える。
「ソーシャルメディアですよ」

「ソーシャルメディア?Youtubeとかの?」
井之頭がまた尋ねる。

円が続けて答える。
「もちろん動画配信サービスもソーシャルメディアですが、私達はSNS(ソーシャルネットワークサービス)に取り組みましょう」
「それはフェイスブックとかツイッターとかのSNS?」
井之頭が何度も怪訝そうな顔で尋ねる。

円は少しイラっとしながら、
「そうです。部長もFacebook とかおやりになったことないですか?自分のページが作れるじゃないですか!」

井之頭は若干気圧されながらも
「ま、まあ、確かに自分のプロフィールとか登録したよね」

駒場がピンときたのか場の空気を察したのか、喜んだように声を上げる。
「なるほど!円ちゃんの言いたいことわかったよ。クライアントごとにSNSのページを作って提案するってことだね」

Social Network Media Technology Board Concept

「ええ、会社のページでもいいし、ブランドのページや、キャンペーンのページも作れますよね。FacebookだけじゃなくてTwitterでも」

「そうか。それを今やってる営業のクライアント業務に付加して提案できれば、よりクライアントのデジタルニーズに応えられるよね」

「なるほど、円さん頭いいっすね」
神泉が調子よく話に割って入る。円は少し癇に障る。
「あなたねぇ、誰に向かって喋ってんのっ!」
「いや、・・・まあ、・・・その」
「フフ。まあいいや。部長、これでデジタルのクライアントファーストいかがでしょう」

「いやあ、それだったらすぐできるし、ローコストで受け入れてもらいやすいし。なんといってもウチの日々の提案にデジタルを付加することで厚みができるよなぁ」
井之頭も興奮してきた。

「それに、SNSだったらカスタマイズ範囲が広いから、よりクライアントのニーズに合った対応ができますよ」
円も嬉しそうだ。

「確かに今はメーカーのキャンペーンでもSNSのページがあるのが普通ですよね。20代から40代ではLINEの次にFacebookの利用率も高いですし、幅広くターゲットが抑えられますよ」
洋子が話に加わる。
「それと提案にはスマートフォンのページも付加して、メディア離れした若年層ターゲットを押えましょう。若年層で唯一接触率が増えているのは携帯・スマホですから」

「確かに、データで見ると携帯・スマホにタブレットを加えたら一日のメディア接触時間の4分の1にも上るね」
駒場が答える。

Happy friends in the park on a sunny day

「そうか、じゃあ洋子ちゃんと神泉のコンビでSNS企画創るのやってみるか」
駒場の話を受けて井の頭が若い二人に話を向ける。

「はい!」(二人で)

部員全員を巻き込み、新しいデジタルビジネスが始まろうとしていた。

図表4-2-2-4 SNSの利用率及び実名利用率
graph_4224
出典)総務省「社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識に関する調査研究」(平成27年)

図表4-2-2-5 SNSの年代別利用率(カッコ内は実名利用率)
graph_4225
(出典)総務省「社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識に関する調査研究」(平成27年)

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(出典)総務省「社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識 に関する調査研究」(平成27年)

メディア別接触時間の構成比 時系列推移(1日あたり・週平均):東京地区
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プロフィール

wato

wato

出身は日本海側で幼少期から18歳くらいまでを過ごし、光を求めて上京。東京ではkyon2と仕事をするも、田舎者のため一言も声をかけられず撃沈。自分の田舎者ぶりを悲観しつつもなんとかマーケティングの達人になろうとしてマーケティングマスターの資格を獲得。しかし、ちょっと気を抜いてた間に世の中がWEBに席巻されて、驚愕しながら日々を過ごしている今日この頃。

  • ※このコラムは執筆者の個人的見解であり、株式会社電通西日本の公式見解を示すものではありません。
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