• 40男のデジタル奮闘記

~40男のデジタル奮闘記 第9話~どうなの?ビッグデータ!

~40男のデジタル奮闘記~ VOL.9

~いまさらながらデジタル~<vol9>

第9話:どうなの?ビッグデータ!

昨今、マーケティングの世界ではビッグデータの扱いが注目される。
その主戦場はデジタルの世界。どうするビッグデータの活用。

DMC部の人達

image1井之頭 結(イノガシラ ムスブ) 45歳 営業一筋、初めてWEBセクションに。

image2駒場 東(コマバ アズマ) 35歳 実直なアニキ肌。WEB系の能力高し。

image3吉祥寺 円(キッショージ マドカ)31歳 クールビューティー。WEBもOK!

image4神泉 豊(カミイズミ ユタカ)25歳 平成生まれのデジタルネイティブ世代。

image5渋谷 洋子(シブタニ ヨウコ) 23歳 帰国子女デジタルネイティブ。日本語苦手。

井之頭部長の同期

image6池尻 博(イケジリ ヒロシ)井之頭の同期。営業部長だがWEBの知識もOK。

ある日の夕刻、このDMC(デジタル・マーケティング・コミュニケーション)部にしては珍しく、オフィス近くの居酒屋で宴席が設けられていた。

いつも何かの業務に追われ、部の大人数が揃うことは珍しいのだが、この日に限ってなぜか仕事UPのタイミングが重なり、自然と夕食でもという話になり居酒屋に吸い込まれた。

「いやー珍しいですねぇ、こんな時間にミンナが揃うの」
駒場 東が席に着いた部員を見渡し感慨深げに語る。

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「ホントにすまん。私のマネジメント能力が無いばっかりにミンナに負担かけて。もっとこういう席を頻繁に開催しなくちゃいけないんだが・・・」
部長の井之頭が申し訳なさそうに頭をかく。

「そんな、部長も『働きかた改革』で会社からいろいろ指示が出て大変だったでしょう。私たちも会社に残って仕事することになんか罪悪感感じてしまって、終業時間過ぎたら三々五々オフィスを離れましたし、まとまるのも難しかったと思います」
吉祥寺 円がフォローを入れる。

「みなさん、オーダー入れましょうよっ。オレがまとめます」
学生のようなノリで待ちきれなくなった神泉 豊が声を張る。

「えー、神泉さんまとめられるのー」
渋谷 洋子が茶々を入れる。

「なんだよっ!今だってビッグデータを使ってデジタルアドの効果を予測したり、反応を確認したりして戦略まとめてるんだからなっ!」
むきに反応する神泉。
「へー」
茶化す洋子。
「と、とにかく、皆さんとリあえずビールでいいですかっ」
焦りオーダーをまとめようとする神泉。
「ワタシ『カシス』」
「お、おまえなぁ・・・」

相変わらず夫婦漫才のようなやり取りをする二人だったが、オーダーを一通り済ませた後で神泉が呟く。
「でも、ビッグデータってホントの意味って何なんだろうか?」

その呟きに答えるように円が語る。
「フフフ、そうね分かりにくいわよね。厳密に定義されたものはないって聞いているけど、先日まとめられたレポートを見たことがあるの。そこにはビッグデータのまとめとして
『ビッグデータとはインターネットの普及とIT技術の進化によって生まれた、これまで企業が扱ってきた以上に、より大容量かつ多様なデータを扱う新たな仕組みを表すもので、その特性は量、頻度(更新速度)、多様性(データの種類)によって表される』
と書いてあったわ」

「う~ん・・・」
いまいち納得がいかない神泉。

その様子を見て駒場が話に加わる。
「もっとわかりやすく実例でみてみよう。たとえば城崎温泉」

「・・・温泉ですか?」

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「そう。城崎温泉は、携帯電話やスマートフォンをお財布代わりに使えるシステムを導入して観光客の利用履歴を蓄積し、定量的な分析を行ったんだ」

「それで何時頃に観光客が多いか、人の組み合わせは親子連れが多いのか、男女ペアが多いのか、また、どこの外湯が一番人気なのかなどを分析することで、より効果の高い施策を実施したり、温泉街の街づくりやサービス、広報の方法などの改善したりしたんだ」

「温泉街が・・・、すごいですね」

「さらに城崎温泉では花火など観光客が立ち止まって楽しむイベントよりも、灯篭流しなど観光客が街を歩くイベントのほうがお店の売上増に貢献するという発見もして、温泉街の売上UPに結びつけたんだ。ユーザーのニーズを見極めることで、彼らに対して行う施策の取捨選択や最適化を図った事例だね」

「それがビッグデータの活用ですか・・・」

「ただ単にデータ量の多さをビッグデータと呼ぶんじゃなくて、いかに多様性のあるデータを活用して実際の施策に結びつけるかってことが大事なんだ」

「なるほど」

「それともう一つ。これは壮大な話だぞ、まさにビッグな事例」

「どんな話ですか?」

「石川県の中部に位置する羽咋(はくい)市というところがあるんだ。羽咋市は地場の民間企業とともに人工衛星の画像データから米の味を計るシステムを開発したんだ」

「そして画像からタンパク質の含有量を測定。一般的にうまいと言われる量のタンパク質を含有した米の安定した収穫を可能にした。それで低タンパク米をブランド化して販売することに成功し、収益増加を実現したんだ」

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「人工衛星でっ!すごいですね」
神泉が驚いて声を上げる。

「だろ。ビッグデータってのはすごく身近な世界の施策から、とてつもなく壮大な世界の施策まであるんだ。その根底にあるのがデータってこと。データですべてが繋がっている」

「なんとなくわかります」

「その紐付いているデータを分解して分析して施策に反映させる。それがビッグデータの活用ということなんだ。もう少し具体的にイメージできるようこの図を見てごらん」

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「わあ、これはすごい。よく解りますね」
神泉が喜んだように声をあげる。

「ちょっとぉ。食べないんですかお二人とも。まあ私が全部食べちゃうからいいけど」
白熱した会話の中に、ふてくされたように洋子が割り込んでくる。

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「いや、いや、いや..........」

一瞬で場が和む。

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プロフィール

wato

wato

出身は日本海側で幼少期から18歳くらいまでを過ごし、光を求めて上京。東京ではkyon2と仕事をするも、田舎者のため一言も声をかけられず撃沈。自分の田舎者ぶりを悲観しつつもなんとかマーケティングの達人になろうとしてマーケティングマスターの資格を獲得。しかし、ちょっと気を抜いてた間に世の中がWEBに席巻されて、驚愕しながら日々を過ごしている今日この頃。

  • ※このコラムは執筆者の個人的見解であり、株式会社電通西日本の公式見解を示すものではありません。
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